住友林業の坪単価が爆上がりした理由とは

ワン

こんにちは。ワンです。今回もよろしくお願いします。

令和3年4月に、住友林業の本体価格が大きく上がりました。

今回は詳しく解説していきたいと思います。

住友林業の本体価格が大きく上がった理由

まず皆さまにお伝えしたいのは、住友林業はあまりウッドショックの影響は受けていないということです。

ウッドショックとは・・・日本の住宅メーカーは基本的に海外から木材を安く仕入れているのですが、昨今の海外での住宅需要の増加、コロナによる輸入量が停滞し、木材の値段が高騰することを言います。

住友林業は他メーカーと違い、自社で保有している木材で対応が可能であるため、現状ではウッドショックの影響を受けていません。さすが木材商社というところですね。(今後については詳しく分からないため、随時更新していく予定です。R3.5.19)

なぜ本体価格は上がったのか?

ウッドショックでなければ、なぜこのタイミングで値段が上がったのか。

標準仕様で選べるものが多くなった

今回の値上げは構造躯体などの変化によるものではありません。

今まで本体価格に入っていたもののランクがあがり、標準仕様で選べるものが多くなったことが一番の理由となります。

住友林業には標準仕様提案仕様があります。

標準仕様とは本体価格に含まれるものを言います。多くの方が使う「坪単価」という言葉はこの本体価格に含まれています。

提案仕様とは本体価格に含まれない、いわば「オプション」といわれるものです。床暖房やキッチン、お風呂で高いものを採用するときに出てくるものです。

この本体仕様+提案仕様が「家そのもの」にかかる値段となります。

家を建てるときは上記以外にも色んなところでお金がかかりますので、しっかり担当さんと話し合いましょう。

なので、「坪単価○○円」というのはあくまで目安であり、何をどれだけ採用するかによって値段は大きく変わってくるわけですね。

なぜ本体価格の見直しを行ったのか?

住友林業は契約後に値段が上がる

家を建てる時には、契約が2回あることをご存じでしょうか。

1回目は、あなたの会社で建てますという契約。

2回目は、家の仕様が決まったのでこの打ち合わせのとおり家を建てていきます。という契約。

住友林業ではこの1回目の契約と2回目の契約で大きく値段が変わるメーカーだと思われていたようです。

すみりん施主のSNSを覗いてみると500万円以上あがった人もいました。

当然、施主としては1回目の契約時の値段に納得したから契約したわけで、その後どんどん値段が上がっていったら嫌ですよね。

例えば、住友林業の一番のライバル(と言っていい)である一条工務店はよほどのことがない限り、値段が跳ね上がることはありません。2回目で+200万円とかになる方はかなり珍しいです。

となると、住友林業は1回目の契約後でも値段の変動が激しいので怖いと思われてしまうわけですね。正直ワンもめっちゃ怖かったです。

なので、住友林業は仕様を今までのものからグレードアップをし、提案工事の対象を減らすことにしました。(増減の一番の原因は提案工事にあるからです。)

簡単にいうと、今まで提案工事だったものの多くが標準仕様になったので、結果的に本体価格が上がった。ということですね。

ワン

本体価格が上がっても提案工事の値段が下がったなら、結局今までと変わらないってこと?

ほとんど最終的な値段は変わらないとみてオッケーよ!

住友林業の標準仕様はショボかった?

提案工事が標準仕様になるためにはある程度提案工事の需要があったからであると考えることができます。採用が少ないのに標準仕様にする意味はないですから。

逆にいうと住友林業の標準仕様では今の顧客が求める家は作れなかった。というのも一つの結果かなと思います。当然、家のトレンドなどは流れが早いので、数年前の常識は今では時代遅れになっているというのも住友林業の標準仕様が変わった原因といえるでしょう。

どういったものが標準仕様になった?

それでは、今回の改訂により今まで提案工事だったものが標準仕様になった例を挙げていきます。

床材

住友林業といえば無垢床!と思う方が多いかもしれません。

しかし、実際のところ一番多いのは挽板だそうです。

メンテナンスや床暖房のことを考えているかたが多いからだとか・・・

従前は挽板「プライムウッド3」のウォールナット、チーク、オーク、マホガニーなどが提案仕様となっていましたが、今回で標準となりました。プライムウッドJのオニグルミ、国産ナラ、国産ニレなどはまだ提案仕様とのことです。

また、今まで標準だった無垢のオーク、クリ、メイプルは減額仕様となりました。

減額仕様とは標準以下の値段で採用できるもの。突板やシート材などもこれにあたります。

他メーカーでは無垢床はかなりの高額オプションですが、住友林業ではまさかの減額仕様・・

恐ろしいですね。

お風呂

住友林業で採用できるお風呂で最も人気のあったTOTOのお風呂が標準となりました。

ほっからり床や開き戸の扉が標準仕様で採用できるのは大きいですよね。従前では+10万円くらいだったかと思います。当然、他のお風呂を選べば減額仕様となります。

洗面台

標準はリクシルでしたが、今回から住友林業クレストの洗面台が標準で入れることができます。

住友林業で契約して住友林業クレストの商品がほぼ提案工事なのはビックリですよね。やっとこさ今回洗面台が入りました。従前の標準仕様は減額対象となります。

キッチン

各メーカーのキッチン天板がセラミックトップのものが標準仕様となりました。

大人気のリクシル「リシェル」などの天板が標準となります。

今はどのメーカーもセラミックトップを出してるので、今キッチンを選ぶのは本当に楽しい時間なのかなと個人的に思います。

あ、あと、キッチンハウスも標準になりました。正確には標準というか本体価格に入るようになりました。なので、その時点で提案工事がマイナス150万円ということになりますね。

ワン

他は何だっけ?忘れちゃった・・・

他にも色々変わっていましたが、私の記憶力ではインプットできず・・・

私以上に設計士さんが大変そうでした(笑)

まとめ

皆さまに勘違いしてほしくないのは、本体価格が上がったけど、提案工事は下がったため、総合的には値段は大きく変わっていないということです。むしろ1回目の契約時からの値上げは本当に小さくなったので安心して契約できるかと思います。あとは営業さんとバチバチやりあって値下げしてもらいましょう。

ワン

ありがとうございました。よければSNSのフォロー、よろしくお願いします。

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